夜明けは攪拌機のなかで
計量法に則った
鞭打ちの刑に処される
マイクが校庭に響く
無自覚の整列乗車に
ご協力ください
どれだけ飛んでも
雲雀は天井を突き破れず
そもそも到達すら
いや
仮想の合板を見つけることすら
叶わなかった
整列乗車にご協力ください
ひび割れたアナウンスに
アロンアルファを塗り込む
透明なかさぶたは
純粋さの塊
気になって
爪でかりかりと
やってしまう
まったく
このまま空気に触られ続け
わたしは急いでファンデーションの代わりに
亀の甲羅で
どうにか気が触れる直前に
インカメにウインクするのだろう
Instagramで踊るわたしは
不用意な視線を恐れない
何度も
何度も
擦り減るまで
拡散の宇宙で
細胞分裂を続けるのだろう
今日
微細な粒子に
二双の丘ができました
とても敏感な丘
ほら
またそこに種が
風に乗って